南木曽 アドベンチャーツーリズムファンド

ミュージックセキュリティーズから南木曽 アドベンチャーツーリズムファンドが出ています。南木曽はそこそこ馴染みのある地域でもあり、そこでアドベンチャーツーリズムと聞いては、「お、これこそは興味のあるファンド」と最初思いました。しかし、内容を見ていくと「ちょっと待てよ」。

資金を集める総額は51,650,000円となっています。5千万円以上。無論、この金額で業務内容に書かれているような施設ができるとは思いませんから、別のところからもっと資金を調達して事業を行うと思われます。

投資家特典を見てみると「ホテル宿泊2名様以上・一泊二日で1名様が無料(アウトドア体験とレストランでのお食事付き、129,600円相当(税込))」とあります。一泊二日で体験・食事付きとはいえ一人約13万円!

アドベンチャーに来る客層はどんな人たちでしょうか。あふれるくらいお金を持っていても、体力がないお年寄りはまあ、対象外でしょう。

アドベンチャーが好きな人たちは、通常それ以外のところにはさほどこだわらないイメージがあります。アドベンチャーができるところへ行くお金は出しても、高級ホテルに泊まり、美食を楽しむイメージは持てません。

つまり、私にとってこのビジネスの対象者がわからないのです。無論、経営する側はそこそこのターゲティングができていてこのようなプロジェクトを立ち上げているのかもしれません。

旅行関係の仕事もしていますから、1日のツアーに一人10万円を払う人がいるのはもちろん知っています。南木曽にインバウンドの観光客がそこそこ来ていることも知っています。しかし、10万円払う人の要求は通常もっと高いですし、南木曽に来る人たちはそれこそ公共の交通機関を利用してやってくる、コストには気を配る人が大多数です。

ですから、中間の価格帯であるこの企画の顧客が誰なのか、イメージができないのです。

というわけで、このプロジェクトの行く末に非常に興味があるのですが、私自身はこのプロジェクトのリスクを取る勇気はありません。

応援ばかりでいいのか?クラウドファンディング

私はミュージックセキュリティーズなどで、よく投資をしています。しかし、何年か経過して見えてきたのは、手数料も加味して投資家にとっての黒字を出してくれるファンドの数は、多分、数割程度という現実。そして、倒産したり、資金繰りに困って支払いが遅れたりするファンドの数も多いこと。

ビジネスの内容や商品に興味を持って支援していますから、ファンドがうまく行かなくても仕方がない、自己責任ではあります。しかし、あまりに資金繰りなどが稚拙なビジネスも多いのではないか、事業の予測が甘すぎるビジネスも結構混じっているのではないか、というのが正直な感想です。

「気に入ったビジネスを支援する」というのが言い訳になってしまっている面はないのか?うがった見方をすればミュージックセキュリティーズは一種のプラットフォーマー、手数料商売です。

ただこれはミュージックセキュリティーズを非難しようというわけで指摘しているのではありません。結局投資をする側が、プラットフォーマーのモーチベーションはどう働くか、各ビジネスの収益性や社会性を判断する見識が自分にあるのか、そうしたことを考え直す必要がある、ということです。

私自身は、投資に際しては以前よりも慎重になりました。それでも、ミュージックセキュリティーズのサイトに新たなファンドが掲載されるのを楽しみに待っているのですが。

グリーンインフラレンディングがファンドの募集を停止

前回のエントリーでグリーンインフラレンディングでの投資を開始した、と書いたばかりなのに、報道されている不祥事(資金の一部を指定された目的外に使用した)ことが明らかになり、グリーンインフラレンディングではファンドの募集を停止しました。多分、株式会社グリーンインフラレンディング 自体の存続も怪しくなると思います。

グリーンインフラレンディングの資金は返ってくるのか

というのが、グリーンインフラレンディングに投資されている皆さん(私もですが)の一番の心配事項だろうと思います。報道及びManeoの説明によると「使用された資金は一部」であり、既に返済された模様ですから、本来のグリーンエネルギーの事業そのものとは関係のないところの事件であり、ファンドの資金を騙し取るというような事件ではないように思えます。

株式会社グリーンインフラレンディング が今後既存のファンド運用だけを続けるのか、あるいは、解散してManeoに吸収されるのかはわかりませんが、今のところファンドに入れた資金の運用に滞りが生じているわけではないですから、既存のファンドそのものが棄損されたわけではないようです。

というわけで、既存のグリーンインフラレンディングが運用するファンドについては、事業者がManeoに変わる可能性はあるものの継続、投資家の口座に入っている資金は返金になるだろうと思います。

「ソーシャルビジネスカレッジ」は大和証券グループ・ミュージックセキュリティーズ共催

ミュージックセキュリティーズからのお知らせで「ソーシャルビジネスカレッジ」があるのは知っていました。最近アップされたのは僕も投資しているトビムシ。2011年2月14日に行われたものです。それ以前が白木夏子さんや山口絵理子さんと、僕には結構なじみのある名前が並んでいます。

今回の案内で初めて気が付いたのがソーシャルビジネスカレッジは、ミュージックセキュリティーズの単独開催ではなく、大和証券との共催であったこと。大和証券も以前から途上国開発支援に関連したファンドを時折出していて気にはなっていたのですが、やはり、ソーシャルビジネスのような動きに企業として関心があったのですね。

ただ大和証券のファンドの場合、あまりにもサイズが大きすぎで、自分が投資しても大海の一滴にしか感じられません。リスクは低いのかもしれないけど、期待できるリターンも高くありませんから、ファンドの出資を受ける人たちと共にリスクの一部を負う、というスタンスから、やはり僕はミュージックセキュリティーズを利用したいと思います。